【フィリピン経済2021】コロナ後のフィリピン経済は今後も好調?

目次

コロナ前のフィリピン経済

フィリピンは2009年のリーマン危機以降、2010年から2019年まで平均すると6−7%と急速な経済成長遂げています。

この成長はアキノ大統領に始まり現政権のドゥテルテ大統領政権まで続いており、ドゥテルテ大統領の政策スローガンは『Build, Build and Build』(作って、作って、作りまくれ)です。

とりあえず公共事業をどんどん推し進めていて、日本の田中角栄の国土強靭計画を彷彿させます。

ドゥテルテ大統領はニュースでもよく取り上げられますが強権的なところがあるんです。

特に、政治家や官僚の汚職は許さないと厳しく対応しており、それを国民は自分たちに寄り添ってくれる大統領として高支持が続いています。

フィリピンにいてニュースやTVでこの大統領を見ていて、この大統領はとにかくすごいと思います。

日本ではありえないという言動を数々みてきました。

引用:Wikimedia commons

例えば、麻薬組織の中華系のボスを呼び出して、TV中継のそのミーティング中にいますぐ麻薬ビジネスを止めるかフィリピンを出ていくかと詰め寄っていました。

もし出ていかずに続けるならば殺すと言っていたのをテレビでみた時には驚きました。

麻薬組織のボスは通常なら大統領よりも権力を持っていたりするのですが、ドゥテルテ大統領はそんなもの全く気にしません。

汚職やドラッグ、反政府メディアには徹底した対応をとっています。

また、国民への演説の後にTV中継が入っているのに歌を歌いだしたり、綺麗な女優さんにハグやキスをするなどとっても陽気というか茶目っ気のある大統領でもあります。

そう言ったところは批判もありますがおおかた国民に非常に好感を持たれているのです。

引用:ooceeyによるPixabayからの画像

フィリピンの底堅い経済成長

IMFによると、コロナの影響を受けて多くの国経済成長は落ち込みます。

その中でもフィリピンは2020年のGDP成長率を0.6%成長とかろうじてプラス成長を維持する予定です。

ちなみにベトナムは2.7%、バングラディッシュは2%と東南アジアの高成長していた国はプラス成長を維持する予測。

一方、アメリカは-5.9、イギリスは-6.5%、ドイツは-7%、日本-5.2%と先進国は軒並みマイナス成長予測です。

このようにコロナ後でも経済成長していく国は新興国と言われる国で今後も成長をしていくと予想されています。

中国へ一極集中であった世界の工場という役割をベトナム、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア諸国を中心に分散される可能性があるでしょう。

高付加価値を生み出す仕事でない限り、高賃金の国から低賃金の国に仕事が流れるという流れは変わらないです。

水は高いところから低いところに流れるのと同じです。

また先進国では少子化が大きな課題で低賃金で人口の多い国からの労働者の需要も変わらず求められる。

フィリピンの国内総生産の10%は海外で働くフィリピン人からの仕送りであり海外に送り出せる人材が豊富であるフィリピンにはとっても有利です。

そして、工場もどんどん誘致されてくると同時に、コールセンターなど英語を使った遠隔業務もまだまだ必要とされるでしょう。

コロナ後の日本はどうなる

一方日本はオリンピック開催をするのにしても中止にするにしても大きな負債も抱えることになります。

この負債を返していくためには税収をあげて若い世代で一生懸命返していくしかないのです。

しかも若い人は減っていくだけなので、返しても返しても返しきれないということになってしまいます。

あまり想像したくないお話をします。

今、ニューヨークやハワイに行ってレストランにいくと、あれ結構高いなと感じると思います。

日本で1,000円で食べられるランチが2,000円ちょっとくらいじゃないでしょうか。

日本の方がよっぽどサービスもいいのですが、これはアメリカやシンガポールのような給与水準が高い国で日本人が感じることです。

10年後にはセブ島に行ってもカンボジアのプノンペンやバングラディッシュのダッカに行っても同じことが起こるかもしれません。

中国の上海なんかはそうなって日本の物価水準を超えていくのを実際に目の当たりにしました。

起こらないと思っていたことが起こり、それが過ぎ去ってしまうともう過去のことは忘れてしまい当然のことになってしまうんですね。

人間の記憶とはそんなものなのです。

フィリピン経済の行く先は?

フィリピンの経済はアップダウンがあるものの今後も経済成長していくでしょう。

理由は明らかで、まだ若い国だからです。

国全体としてはまだまだ貧しい国ですが、日本も戦後は同じような状況だったところから這い上がったのです。

日本の経済規模を今の2倍にするのは何十年かかるか何百年かかるか分かりませんが、フィリピンの現在の経済規模が小さいので2倍にすることはそんな難しい話ではないですし、近い将来に起こることでしょう。

政治的なリスクや治安、外資規制など解決しないといけない課題は多々ありますが、フィリピン人ももっと豊かになりたいとみんなが思っています。

愛国心が強い国でもあるなとつくづく感じます。

コロナによりスピードは少し減速してしまいましたが、僕には成長していくフィリピンが見えています。

さあ、みなさん。あなたの大事なお金をどこに預けておくのがいいと思いますか?

 

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