ロックダウン下のマニラの現状を現地フィリピン人にLIVEで聞いてみた!

目次

今日は、厳しいロックダウンが敷かれているフィリピンのメトロマニラについて最新情報と一緒にお伝えしたいと思います。

フィリピン人とのLIVEは近日中にYouTubeに公開します!

フィリピンの感染者数と死者数

フィリピンのコロナの感染者数ですが、8月19日現在感染者数が17万3774人(前日比4561人)で死者数は2687人(前日比+0)となっています。

これは日本の約3倍ほどの数値に相当します。

感染者数は東南アジア最多で、死者数はインドネシアの次に多い東南アジアの国と残念ながらなってしまいました。

8月19日にフィリピン政府は今までMECQ(Modified Enhanced Community Quarantine)だったのを1段階低いGCQ(General COmmunity Qurantine)に引き下げました。

3月にロックダウンをして約6ヶ月間経済を止めてきていますが最悪な状況に近づいてきています。

なんと最近のニュースでフィリピンの失業率が45.5%に達しました。

この7月までに失業した人が2700万人以上に達したそうです。これは恐ろしい数字です。

日本のように給付金もない、貯金もない、仕事も収入もない中、多くの貧困層が大変疲弊しています。

ではこのMECQやGCQとはどう言うものなのか見ていきましょう。

まずフィリピンのQuarantine(検疫、防疫)には4段階あります。

ECQ(Enhanced Community Quarantine) 強化されたコミュニティ隔離措置(超厳格措置)
MECQ(Modified Enhanced Community Quarantine) 修正を加えた、強化されたコミュニティ隔離措置(厳格措置)
GCQ(General Community Quarantine) 一般的なコミュニティ隔離措置(中度措置)
MGCQ(Modified General Community Quarantine) 修正を加えた、一般的なコミュニティ隔離措置(緩和措置)

この4段階を項目ごとに見ていきましょう。

個人行動の規制

ECQ

基本的にスーパーなど生活に必要な行動以外の活動を一切禁止。止むなくオフィスにいかなければいけない会社員や営業を許可されている電気、水道などの業界のみ営業可。

MECQ

オフィスにいかなければいけない会社員や営業を許可されている業界を除いて全ての人は自宅で自粛。

21歳以下の若者、60歳以上の高齢者、持病持ちで感染する事で重症化しうる人は自宅で自粛。

GCQ

21歳以下の若者、60歳以上の高齢者、持病持ちで感染する事で重症化しうる人は自宅で自粛。

MGCQ

21歳以下の若者、60歳以上の高齢者、持病持ちで感染する事で重症化しうる人は自宅で自粛。

交通の規制

モーターバイクの遮断壁へ2人乗りする場合には必須

こんな感じ

ECQ

国内線運行停止、国際線は一部のみ

公共交通期間は運行停止

MECQ

国内線運行停止、国際線は一部のみ

公共交通期間は運行停止

限られた入国のみ(海外在住フィリピン人など)

自転車など動力装置のない交通手段を奨励

GCQ

ソーシャルディスタンスを取りながらの公共交通機関はOK

MGCQ

公共交通、民間交通機関ともに、運輸省ガイドラインに従い通常通り運行 (ただし、乗員間の距離を1m以上確保)

集まりに関する規制

ECQ

どうしても必要な政府関連や人道関連の活動以外は一切禁止

MECQ

5名までの集まりは可。不要不急の活動は禁止

GCQ

10名までの集まりは可。不要不急の活動は禁止

MGCQ

会場定員の50%までは可

学校に関する規制

ECQ

学校施設は閉鎖

MECQ

学校施設は閉鎖

GCQ

対面授業は一旦停止

MGCQ

衛生管理を徹底し、各自治体の許可を取れば対面授業はOK

 

政府機関サービスの縮小

ECQ

最小限の人員が出勤。それ以外は自宅勤務

MECQ

最小限の人員が出勤。それ以外は自宅勤務

GCQ

代替勤務で働く

MGCQ

全員出勤も代替勤務も可能。

 

運動の規制

ECQ

屋外での運動は禁止

MECQ

マスクをつけてのジョギングや自転車は可能。ソーシャルディスタンスを保つ。

GCQ

室内と接触がないスポーツは可能。ジョギング、水泳、テニスなど。マスクをsいてソーシャルディスタンスを保つこと。

MGCQ

屋内、屋外を問わず、他 者との接触のないスポー ツは可能

 

現地フィリピンの状況を聞いて

現在、フィリピンはGCQが敷かれておりますがまだまだ余談を許さない状況です。

今でも毎日4000−5000人の感染者が出ています。

経済が疲弊し、国民の不満も溜まっておりフィリピン政府は感染者数を納え込めていないにも関わらず、規制を1段階緩和したところです。

多くの貧困層のフィリピン人は仕事も、収入も、貯金もなく毎日生きていくのに必死な状況です。

フィリピンは2040年に貧困層をなくし、中所得国家の仲間入りを目指していました。

しかし、シンクタンク・フィリピン開発研究所(PIDS:Philippines Institute for Development Studies)によると、2040年のこの目標を達成する可能性は低いと言うことです。

2020年第2四半期のGDPが発表されたのですが、–16.5%となり1981年の四半期GDP統計開始以来最大の落ち込みとなりました。

日本の第2四半期のGDPも前年度比で–20.4%と発表があったところです。

どこの国も危機迫る大変な状況ですが、それぞれの国がまずは感染者数、死者数、空き病床数などをコントロールするよう最善をつくし、ワクチン摂取に期待したいところです。

そしてまた人の往来が盛んになる日が来ることを願って止みません。

 

 

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