目次
フィリピンのここがすごい!第3弾として人口、経済に続いて インターネット について今回は話して行こうと思います。
みなさん、もうインターネットなしの生活が想像できないくらいネットにつながっている毎日をお過ごしではないでしょうか。
余談ですが、僕はこの2月にキューバ旅行に行ってきました。キューバでは海外Wi-Fiも使えず、ローカルSIMも現地で購入できず、そしてエアビー(Airbnb)の宿泊先にもWi-Fiがない中で3泊しました。
街の中でも数カ所(いくつかの決まった公園や5つ星ホテルなど)でWi-Fiを利用することはできるのですが、基本ネットがない世界なので不便で3泊が限界でした(涙)。
オフラインの旅も有意義で楽しかったのですが、ソーシャルメディア(SMS)やグーグルにつながっていない時間が不安というか気になって気になって仕方ありませんでした。
僕はネット依存度が人よりかなり高い方だと思います。
明確な楽しみや目的がない限りもうあのオフライン生活を3日間以上はしたいと思いません。北朝鮮に行くなら我慢しますが!
キューバはいいところでしたが、外国人観光客ももう少しネットにつながっていられる環境になればまた行きたいと思います。
カリブの宝石とも言われるキューバへの旅行に興味ある方はブログ記事を以前に書いておりますので、【キューバ】必見!キューバ旅行に行く前に知っておくべき5つのことをご覧ください。
Wi-Fiに関することやキューバの魅力をお伝えしている最新情報です。
では、本題に入って行きます。
フィリピンのネットユーザー数
こちらのデータをご覧ください。
Datareportalが発行するDigital2020リポートによると日本とフィリピンでどれほどスマホやネットが普及しているかが分かります。
最初のデータが日本、その次がフィリピンのになります。
人口についてはすでにお話ししたので四角で囲まれた①をご覧ください。
日本とフィリピンの両方に携帯電話が広く普及していることが分かります。人口に対して150%を超えています。
一人で複数台持っている人が結構いるということではないでしょうか。
②はインターネットユーザー数を表しています。
こちらは日本が圧倒的に進んでいて9割以上の日本人がインターネットに接続していることを表しています。
一方、フィリピンも7割近い国民がネットにつながっています。
フィリピンの田舎の方ではとたん屋根の家がまだたくさんあり、水道も電気もまだ整備されていないところも多い中、そこまで悪い数字ではないと思います。
そして③をご覧ください。
ソーシャルメディアに関してはフィリピンは7,300万人利用しており、実数は日本より少ないのですが人口比率で見ると日本より少し多い67%の人が利用しています。
フィリピンのソーシャルメディアに関してはフィリピンのここがすごい!④ソーシャルメディア編をご覧ください。
フィリピンのネットユーザー前年対比
では一体、上記の数値が去年と比べてどのくらい増えたのか見てましょう。下のデータをご覧ください。
①のフィリピンの携帯電話普及率をみると驚くべきことに2019年からの1年間でなんと3,800万人増えているのです。
驚異の28%成長です。
つまり多くのフィリピン人のみなさんは直近数年で携帯電話を持ち出したということが言えると思います。
一方、日本はというと3.3%増の610万人。
これもすごい数字だと思うのですが、フィリピンの数字が凄すぎてあまりインパクトがありません。
この610万人には僕の両親も含まれております。
このように日本の場合は高齢者がガラケーを頑なに持っていたけど、息子や娘とのビデオチャットやLINEなどでの連絡手段として泣く泣く切り替えていくというケースが多いのではないでしょうか。
でもこういった高齢者はミニマムユーザーなのでYahooニュースやLINEやビデオチャットまでがギリギリでネット通販やネット銀行とまではいかない人が多いのではないかと推測します。
③ソーシャルメディアも日本の300万人増に対してフィリピンは人口が日本より少ないのに580万人増とほぼ倍です。
これについては次回のブログでお話ししますのでお待ちください。
フィリピン人のデバイス所有率
段々、フィリピンのすごいところの核心に入っていきます。
日本のように先進国でインフラが整備され、個人所得がある程度高い国はポケベルから大型携帯電話、中型、小型、ガラケー、スマホと順を追ってモバイル環境が変化してきているのですがこういった国ばかりではありません。
特に中国や東南アジアなどの一人当たりの所得が低い国で、ネットインフラが10−20年前に整備されていなかった国はこういったものをすっ飛ばしてスマホユーザーになっています。
下のデータをご覧ください。
日本とフィリピンのデバイス所有率を比較してみると面白いことが分かります。
※これらの数字は16−64歳のネットユーザーが母数になっています。
フィリピンのスマホ所有率は日本の所有率よりも高いのです。
日本が83%しか所有してないのに対して、フィリピンは93%の人がスマホをすでに所有しています。
またパソコンに関しては日本の方が所有率が高いのですが、タブレットになるとフィリピンの方が所有率が高いという結果になりました。
もちろん日本のようにiPadなど高級機種ではないかもしれませんが、中国メーカーなどの安価なタブレットも含めて携帯所有者の4割の人がタブレットを持っていることになります。
また最近では新しいウエアラブル端末も日本の倍以上の所有率になります。
これを見てハッと思ったのですが、確かにアップルウォッチをつけている人をよく見かけます。
これをつけていると教育水準が高く、ハイステータスというイメージを与えるといっていたフィリピン人がいたのを思い出しました。
日本でもMacbookを持っていると、きっとその人はエンジニアやデザイン系の仕事をしているとか、お洒落の感度の高い人だ、所得が高いなどのイメージがあるのと同じかもしれませんね。
そもそもお値段も競合の製品より少しお高いので。
フィリピン人のネット利用時間
次にどのくらいの時間をネットに使っているかを見ていきましょう。
ここが今日のキーポイントです。
ここが全てだといっても過言ではないでしょう。
ネットを使っている時間は日本が一日平均4時間22分に対して、フィリピンはなんと9時間45分なんです。
これは携帯電話を持っているフィリピン人1人あたりの平均です!
24時間のうちほぼ10時間はフィリピン人はネットにつながっているということなんですね。
更にいうと日本人の平均ソーシャルメディア利用時間は1日45分に対して、フィリピン人はなんと3時間53分も毎日ソーシャルメディアを利用してるんです。(これらの母数は16−64歳のネットユーザーです)
なんとこの2つの数字(インターネット利用時間、ソーシャルメディア利用時間)、フィリピンが世界1位なんです。
テレビの試聴時間も日本人より圧倒的に多いですし、ストリーミングサービスやゲームはソーシャルメディア利用時間同様数倍の開きがあるのです。
これらは圧倒的な差と言っていいのではないでしょうか。
仕事でネットを使っているのは百歩譲って理解できますがそれ以外の時間を考えた場合、どうやってその時間を捻出してるのかとクエスチョンマークが頭に浮かんできます。
僕がこの事実を知った時に正直腰を抜かしそうになりました(笑)
そしてすぐに、なるほど!とも思いました。
フィリピンに住んでいて、確かに僕もスマホ利用時間が増えたなと感じます。
データだけでお話しするのではなく、僕も実際にフィリピンに住んでいるので現地の生のお話も入れていきます。
僕もカフェにいくとコーヒー注文と同時にWi-Fiのパスワードを必ずすぐに聞きます。
マニラは渋滞がすごいのでグラブやタクシーに乗りながら、電車やバスの待っている間にもスリやひったくりに気をつけながらもスマホを触っています。
(でもスリとひったくりがとても多いので公共スペースでのスマホいじりには本当にお気をつけください!)
僕の知人なんかは毎日ジープやバスで片道2時間は当たり前なのでほとんどの人がほとんどの時間スマホを見ています。
だからソーシャルメディアへの反応もとてつもなく早い。
でも日本も長時間通勤は当たり前だし、フィリピンには田舎もあるしそれだけでは説明がつかないですよね。
これらの長時間の移動はもちろん重要なファクターなのですが、僕なりの見解をいろいろ考えてみました。
ほとんどのフィリピン人が今はスマホをもち、会社にいてもネット環境にあり、BPOなど厳しくスマホを管理されている職場はありますが仕事中でも日本よりスマホを触れる環境にある。
そして何よりも人口が若い!
これが一番大きなファクターではないかと思っています。
人口のところでお話ししましたが、日本は平均年齢が48.6歳、フィリピンが24.1歳。
日本の高齢者はスマホ機能を10のうち1、2とかしか使いこなせていないのではないでしょうか。フィリピンの若い人はソーシャルメディアや動画視聴、キャッシュレス決済など日本の中高年の方より使いこなしています。
マニラをみていると日本の若い人よりも使いこなせているような気もします。
当然、若い人の方がスマホに順応しており、そこに娯楽もあるので自然と使いこなせるし利用時間も長くなりますよね。
フィリピンの通信速度
最後にインターネット速度についてお話しして終わりたいと思います。
こちらをご覧ください。
フィリピンの通信速度についてですが、スマホのネット速度は日本の半分の速度。
フィリピンの固定回線のスピードは日本の1/4の速度であり日本と比較すると決して早いとは言えません。
10年ほど前の日本のネット速度のようなイメージでしょうか。
スマホでも動画をみることはできるけど、途中でよく止まってしまってイライラするというような状態がまだ続いています。
でもそれでも動画をみることはできますし、みんなよくみています。
マニラ中心のコンドミニアムの固定回線では日本と同じような(または少し高い)料金を払えば動画もサクサクみることができます。
上記データをみてわかるようにこの速度毎年改善されてきています。
最近ではドゥテルテ大統領が通信大手2社グローブとPLDTに対してサービスを改善しないと会社を閉鎖すると脅してまで改善させようとしています。
このコロナ下での通信速度の遅さが多くの国民に不満を募らせたからです。
それだけフィリピン国民にとってインターネット環境は生活インフラになってきていて、生活に欠かせないものになっています。
世界1位のユーザーですから当然ですよね。
フィリピンのインターネット利用状況とその依存度は本ブログでわかっていただけたかと思います。
またフィリピンに住んでいるとそれがより感じられます。
今後のフィリピンのネット関連ビジネスは巨大マーケットになっていくと思います。
このマーケットを狙ってたくさんの企業が参入してくることが見込まれますし、今がそのチャンスではないでしょうか!
今でしょ!(笑)