目次
今回は、フィリピンのここがすごい!
第4弾ソーシャルメディアについてです。
フィリピンのソーシャルメディア(SNS)の何がすごいのか、前回ブログの第3弾インターネット編をみていただいた方はお察しかもしれません。
まだお読みでない方はフィリピンのここがすごい③インターネット編をまずお読みください。
日本で一番人気のSNS
本題に入る前に、みなさん日本で一番使われているソーシャルメディア(SNS)は何か知っていますか?
日本ではLINEが一番多く使われているんですね。
これは単純計算で日本の総人口の約67%が利用していると言うことになります。
かなりの数ですよね。
Twitterは日本人の3人に1人が、Instagramは4人に1人が利用している計算になります。
思っていたよりFacebookの利用が少ないのと、Instagramにすでに抜かれていることに驚きました。
もう10代ー20代の人はFacebook利用しなくなってきてますもんね。
フィリピンのSNS事情
2020年1月時点、フィリピンでは7,300万人がソーシャルメディア(SNS)を利用しているそうです。
これは人口の67%に相当します。一方日本はというとフィリピンより約1,000万人多い8,200万人で人口の約65%がSNSを利用していると言うことです。
LINEの利用者数がSNS利用者より多いのは1人で複数アカウントを持っていたり、法人でアカウントを持っていたりするからでしょうか。
ユーザーの増減数でみてみると2019年の4月からの10ヶ月間で日本は300万人(+3.8%)増えています。一方、フィリピンはユーザーがそのほぼ倍の580万人増えています。
増加率でみると倍以上の8.6%となっており、1年(12ヶ月)だと約10%ほど利用者が増えているということがわかります。
フィリピンはこのまま人口増加に伴ってSNSユーザー数も増えていくことが予想されます。
2023年ごろにはSNSユーザー数も人口と同じように日本はフィリピンに抜かれてしまうでしょう。マーケット価値は所得格差があるため日本はしばらく世界でも主要マーケットであり続けると思いますが、その差はフィリピンの所得が上がるにつれ徐々に縮まっていきます。
フィリピンで最強のSNSは?
ではフィリピンで一番使われているSNS(ソーシャルメディア)は何でどれくらいのフィリピン人に使われていると思いますか?
早速タネ明かしをすると、フィリピンで一番使われている最強のSNSはずばりフィエスブックです!
Facebookの利用者数は7,000万人で全人口の64%、SNSユーザーの96%がFacebookを利用しています。ほとんどのフィリピンのスマホユーザーはFacebookを利用していると言っても過言ではないのです。
日本ではFacebookユーザーが約2,600万人いますが、これはフィリピンのFacebookユーザーの約1/3とずっと少ないことがわかります。
日本では2018年をピークにFacebookユーザーは減ってきているようです。
フィリピンに実際に住んでいると、兎にも角に連絡先交換はFacebookですし、日本でいう名刺交換くらいの感じでみんな利用しています。
日本でLINEのIDを聞いたり、Facebookに友達承認するのは少しハードルが高いですよね。承認する方もこの人とは友達になりたくないっていうことよくありませんか?
だから日本では、一層の事Facebookは使ってなかったり、使ってない体で話したりしますよね(笑)
日本人の深層心理は友達とは繋がりたいけど、むやみやたらに誰とでも繋がりたくないというのが本音じゃないでしょうか。
でもフィリピンは違います。先ほどもお話しした通り、フィリピン人は名刺交換のようにフェイスブックを交換します。
だからFacebookの友人が1,000人、2,000人など結構ザラです。
きっとアクティブな友達と多くのノンアクティブな友達がいるとしてもそこまで気にしてないのだと思います。
フィリピン人に人気のSNSは?
ではフェイスブック以外のSNSでよく使われているのはなんでしょうか。
YouTubeとFacebook MessengerもFacebookと同じくらい多くの人が利用しています。そしてInstagramとTwitterも6割の人が利用しています。
日本と違うのは、それ以外のLINKEDIN、PINTERESTやTIKTOKなど多くのSNSも3割に当たる約2000万人以上を優に越す人たちに利用されているということです。
前回のブログでもお話ししましたが、フィリピン人のSNS利用時間は世界1位です。
日本人が毎日平均45分に対して、フィリピン人は毎日4時間弱をSNSに費やします。
つまり日本人の5倍ほどの時間をSNSに利用しているのです。
所得格差やネットスピードなどの要因もあり単純に5倍のマーケットがあるとは言えませんが、人口が増え続け、若い人口が多く、今後所得が上がっていくフィリピンは有望マーケットとなるでしょう。
FacebookやGoogleなどのグローバルメディア企業にとって重要な国であることは間違いありません。
日本の企業も今は飲食やアパレルなど店舗ビジネスの進出が多いですが、アプリやゲーム関連企業などの進出も近いうちに出てくるだろうと思います。この巨大マーケットを逃さない手はないのです。
なぜここまでSNSが広く使われているのか
いくつかの理由がありフィリピン人はSNSのヘビーユーザーになったと考えられます。ここからは現地に住んでいる僕の考察になります。
安価なスマホの到来
中国の安価なスマホがフィリピン国内でも行き渡るようになり、テレビや洗濯機を持たない家庭でもスマホは持っている時代です。
多くの人が中国のスマホ(OPPOやHUAWEIやMobicelなど)を利用しており、日本のようにIPhoneユーザーは多くありません。
モールに行っても携帯売り場には中国系メーカーとサムスンをよく目にします。中国の安価なスマホがフィリピン人のSNS利用に貢献しているのは間違いないでしょう。
そして端末も安価になったと同時にフィリピンの通信料も低価格で利用することができます。
例えば僕の知っているプランで100ペソ(約215円)で2GB(7日間)というプリペイドプランがあります。
1ヶ月900円ほどで8GBが利用でき、これを夫婦でシェアすれば400円ほどで利用できるということです。
フィリピンの通信環境も思ったほど悪くありません。日本と比較するとまだまだだと思いますが、田舎に行ってもSNSの利用にはそこまで困ったことはありません。
ごく稀にすごい田舎に言った時につながらないということは何度かありましたが、どちらかというと思った以上につながるという印象です。
フィリピンの田舎に行くとなぜか平日なのにのんびりスマホをいじったりテレビをみたりしている人がたくさんいます。
家族や友達との繋がり
フィリピン人は家族や友人の繋がりをとても大切にする人たちです。日本人や他の国の人たちも家族や友人は大切にするのですが、SNS上の助け合いがまたすごいのです。
何かあればすぐにFacebook上で拡散して、誰かから何かしらの回答や紹介があります。その辺はみていてとても心強いです。世界中に親戚や友人がいるので誰かを辿れば結構な確率でつながることができます。
今回もコロナ下で大変な状況の中、生活するために自分で作った食べ物を売ったりするフィリピン人が急増しました。
その時にすぐにFacebookとInstagramのアカウントを開設して、フードビジネスやマスク販売をするのですが、すぐに500人,600人とそのアカウントに登録していきます。
日本の場合、知り合いがビジネスアカウントを作ってそこに招待してくるときっと多くの人は入らないですよね。その辺のハードルが低いというかオープンなのがフィリピンです。
自分表現として利用
ビジネスやネットワークとして利用する時もありますが、多くの場合は日本人と同じようにリア充の表現や自己主張の場として利用しています。
この場合、特に自己満足的な要素が強いのですが今どこで誰と何をしているとかどこで何を食べているとかガンガン投稿しています。セクシーなポーズなども気にせずアップします。
これを載せると、友達がどう思うかとか不快になる人はいないかなどフィリピン人は日本人ほど気にしません。
SNSやマッチングアプリなどの自分の写真で顔や身体を見せたくない日本人が多いのに対して、フィリピン人は逆にバンバン見せます。
SNS上で誰かにみられて恥ずかしいという感覚は日本人より圧倒的に少ないのです。
日本ならプライバシーなど気にしてどこにいるかわからないように写真を撮ったり、顔を見えないようにしたりしますがそんなことはあまり気にしません。
このようにセクシーポーズも彼氏や彼女との熱々な写真も全く周りに気にせずアップするフィリピン人ですが、このような話があります。
日本に語学留学にきて最初は彼氏との熱々写真やセクシーポーズを披露していたフィリピン人の女の子が日本に来て就職してからそういうアップをやめたのでなぜかという話になりました。
すると彼女は、日本で友達ができたり会社の同僚ができてその日本人とFacebook上で友達としてつながったので恥ずかしいというのです。
日本に住んでいるフィリピン人も日本社会に馴染んでしまうとそうなってしまうものなんでしょうか。それとも日本人の目はフィリピン人にとっても気になるということなのでしょうか。